超高速同期通信を実現する産業用無線LANシステムのモジュール設計

研究責任者: 九州工業大学 尾知 博

Introduction 4/4 <提案システムで可能なこと>


  産業用ロボットを無線通信により高速に制御するために,無線LAN規格IEEE 802.11をベースにAPとSTAの開発を行う.
図5は提案システムのシステム構成を示している.
STA側にはAPから受信した無線信号に対する処理を行うWLAN LSIチップと,受信信号の情報を元にロボットへの指示を行うマイクロコントローラがある.
我々は最も重要となるWLAN LSIチップ内に導入する専用のASICの開発を主に行う.
さらに,nsecオーダの高精度な時刻同期を行うために,独自に開発する時刻同期プロトコルを導入する.

図5:システム構成


提案システムで可能なこと:

・現行の有線システムよりもコストの低減が可能

・産業用機器の設置がし易くなる
      →機器の配置変更や,工場移設がコストゼロで可能

高速な制御通信が可能
      →1台のSTAあたりの通信時間:100[µs]以内

高精度な時刻同期を行うことが可能
      →nsecオーダの時刻同期

一般のWLAN端末との通信が可能

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