超高速同期通信を実現する産業用無線LANシステムのモジュール設計

研究責任者: 九州工業大学 尾知 博

Introduction 3/4 <従来の無線システムの問題と特徴>


  従来の産業用無線通信システムでは,1台のAPと複数台のSTAの通信を行う際に,図3のように1台のAPと1台のSTAとで1対1の通信を行っていた.

APはSTA 1からSTA nまで順に通信を行う.従来システムでは1台のSTAあたり1[ms]の通信時間を要する.

図3:従来の産業用無線通信システム


  我々は,図4のように1台のAPと複数台のSTAとで1対多の同時通信を行う.最大4台のSTAのグループ化が可能で,APはSTAとグループ毎に順に通信を行う.

提案システムでは1台のSTAあたり100[µs]以内の通信時間を達成可能である.

図4:提案する産業用無線通信システム

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