我々が提案する産業用無線通信システム(以下,提案システム)では, これまでの産業用ロボットの高速制御通信システムのコントローラ側に無線アクセスポイント(Access Point:AP), ロボット側に無線ステーション(Station:STA) を接続することでシステムの無線化を行う.
無線化による優位性:
① システムの無線化によるメンテナンスコストの削減,設置のし易さの向上
② 既存の産業用無線通信システムよりも高速な制御通信が可能
③ 無線LAN規格IEEE802.11をベースに開発を行うことで,導入コストの削減
④ 無線LAN規格との互換性を保つことで,一般のWLAN端末との通信も可能